itami hospital

 スキンケア委員会とは、入院患者さんの皮膚を守るための委員会です。
 昨今、高齢者の脆弱な皮膚(特に四肢)では少しの外力で皮膚が裂けてしまう状態「スキンテア」への予防ケアがクローズアップされています。当院においても、高齢の入院患者さんは、長期臥床による褥瘡の発生やオムツ使用による皮膚障害の発生、また入院中に使用される医療機器(人工呼吸器・シーネ・点滴チューブなど)による圧迫で発生する「医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)」など、様々な皮膚損傷をきたすリスクがあります。
 私達は、委員会活動を通じ患者さんが皮膚損傷をきたさないように、また発生した場合は看護のケアを通じて、悪化予防に努めています。皮膚損傷のリスクが高い患さんへは、保湿剤の使用などで皮膚の柔軟性を高め、褥瘡予防には、体圧分散寝具の適正な使用と体位変換ケアによる除圧を行っています。また院内のNST(栄養サポートチーム)と連携し、患者さんの効果的な栄養摂取についても取り組んでいます。
 この委員会を通じて、皮膚損傷の予防ケアが統一できるように啓蒙活動を行っています。

                  皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN) T.Y

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