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人工関節センター

人工関節センター開設

 市立伊丹病院では平成25年4月1日から、「人工関節センター」を開設致しました。
整形外科外来と併設する「人工関節センター」は患者指導室と人工股関節置換術をうける方を対象とした講習会(ももの会)を開催するために、大型スクリーンを備えた部屋があります。また、股関節や膝関節が悪い方でも使用し易い多目的トイレも備えております。
 安全で質の高い手術療法を患者の皆さまに提供するため、整形外科医師11名が診療に当たっております。
近年の高齢化社会の到来により、変形性関節症が増加し人工関節置換術の必要性が高まっています。実際に下記の表に示しますように、当整形外科での人工関節置換術の手術件数は年々増加しております。

平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年
人工股関節置換術 200例 183例 227例 209例 236例
人工膝関節置換術 296例 334例 342例 354例 301例

副院長
兼整形外科主任部長
兼リハビリテーション科主任部長
兼中央手術室部長
兼医療技術部長
兼人工関節センター長
兼医療安全管理室主任部長
中井 毅

 関節疾患の多くは、ゆっくりと症状が進行するために“年だから”とか“手術が怖いから”とあきらめてしまう方が少なからずいらっしゃいます。症状が進むと、関節の痛みや、歩く、座るなどの日常生活に支障をきたし、寝たきりになるなど深刻な問題につながるケースもあります。治療の基本は、手術を行わない保存的治療です。生活習慣を見直し、太りすぎないよう体重をコントロールすることや、下肢の筋力訓練が大切です。症状が進行した場合には人工関節置換術が必要となります。当センターでは患者さまが安心して手術をうけられることができるように股関節や膝関節の模型・実際の人工関節・関節に人工関節を設置した模型などを用いて、ご自分の病気の状態・治療方法を十分にご説明しております。また、筋肉などの組織を極力温存する低侵襲の手術により、患者さまの体にかかる負担を軽減する手術方法を行っております。これにより、術後のリハビリテーションも早期に開始でき、早期退院・早期社会復帰が可能になりました。一般的な入院期間は2~3週間です。手術後の痛みを不安に思う患者さまがおられますが、十分な除痛対策をしておりますので、過度な心配は不要です。
 市立伊丹病院の「人工関節センター」では“安全で質の高い医療を安心して受けていただく”をモットーに医師、看護師、理学療法士、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、事務職員一同努力し、地域医療に貢献していきたいと考えております。