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内視鏡センター

内視鏡センターのご紹介

内視鏡センター長 飯石 浩康
 内視鏡センター長
 飯石 (いいし)浩康 (ひろやす

 みなさんこんにちは。市立伊丹病院内視鏡センター長の飯石浩康(いいしひろやす)です。令和3年4月1日に筒井秀作前センター長(現病院長)から交代しセンター長に就きました。よろしくお願いします。
 当院の内視鏡センター(以下、センター)は平成25年に開設されましたので今年で9年目を迎えます。センターでは、消化器内科、外科(消化器外科)、呼吸器内科の医師が内視鏡診療に従事しています。常に最新の内視鏡機器を取り揃え、日本消化器内視鏡学会の指導施設に相応しい実績を挙げてまいりました。令和2年は新型コロナウイルス感染症が流行したため検査件数が減ってしまいましたが、消化器領域では上部消化管内視鏡(胃カメラ)を約4,000件、大腸内視鏡を約1,600件、胆膵内視鏡を約160件、呼吸器領域では気管支鏡検査を約50件行いました。その中には、精密検査である超音波内視鏡、治療としての食道・胃・大腸の早期がんに対する内視鏡的切除(摘除)術や進行がんによる狭窄に対する拡張術・ステント留置術、膵臓がんや胆管がんに対する内視鏡的ドレナージ術も含まれています。また、小腸の検査としてカプセル内視鏡や小腸内視鏡も行っています。
 がんの診断において内視鏡検査は重要な役割を果たしています。内視鏡検査では病巣部を直接観察できますので、病巣から数ミリ大の組織検体を採取し(これを生検と言います)、病理検査に提出します。これを病理医が顕微鏡で詳しく検査し、がんか否かの最終診断を下します。したがって内視鏡検査は、消化器がん、呼吸器がんの早期発見に欠かせない検査です。その内視鏡検査をより多くの方に受けていただくために、センターでは安全で苦痛の少ない内視鏡診療を目指し、経鼻内視鏡や鎮静下での内視鏡検査を導入しています。ただ内視鏡センターが手狭なため、鎮静後に全身状態を観察するためのリカバリールーム(回復室)のスペースを十分に確保できないことから、希望される方全員に鎮静下内視鏡検査を行うことができておらず、この点はご容赦のほどをお願いいたします。令和7年に近畿中央病院と統合してできる新病院の内視鏡センターには十分な広さのリカバリールームを確保し、できるだけ多くの方に鎮静下内視鏡を受けていただく方針です。
 私たちは、「安全で、安心な、信頼される(内視鏡)診療を提供」することをモットーに今後も努力し続けます。また指導施設として若手の内視鏡医の育成にも力を入れてまいります。
新型コロナウイルス感染症が蔓延していますが、センターでは検査前のトリアージ(問診)、検査中の飛沫の飛散防止や検査室内の消毒などの感染予防を十分に行っていますので、安心して内視鏡検査を受けてください。

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