RI検査

RI検査とは

「RI」はRadio Isotopeの頭文字をとったもので、日本語では核医学検査、またはアイソトープ検査と呼んでいます。放射線を放出する放射性同位元素(アイソトープ)を含んだ薬を体に投与して病気の有無を調べる検査方法です。目的とする臓器や病変部に集まった薬から放出される微量の放射線を専用のカメラで撮り、その画像から臓器の形や働きを調べます。検査時間は検査の種類によって異なりますが、約30分から1時間程度です。薬を投与してすぐ撮像する検査や、数時間後あるいは数日後に撮像する検査もあります。また、食事制限が必要となる検査もあります。ご注意ください。

RI検査機器

2011年5月にGE Healthcare社製 Infinia(ガンマカメラ)が導入されました。SPECT撮影(断層撮影)や全身撮影が行えるため、脳、心臓、骨といった幅広い検査に適応できます。検査時間は検査によって異なりますが、約30分~1時間かかります。

GE Healthcare社製 Infinia

Q&A

エックス線検査との違いは?

エックス線検査が体の外から放射線をあてる検査(左)であるのに対し、RI検査は体から出てくる放射線をとらえる検査(右)です。

外から放射線をあてる検査

外から放射線をあてる検査

体から出てくる放射線をとらえる検査

体から出てくる放射線をとらえる検査

(看護スタッフのための核医学検査Q&Aより引用)

RI検査で受ける被曝は?

1回のRI検査で受ける放射線の量は、検査の種類によっても異なりますが、私たちが1年間に自然界からあびる放射線量の1/5から5倍位です。投与された薬から放出される放射線は時間とともに少なくなり、尿や便に混じって体外に排出されますので身体への影響は心配ありません。

どういう種類の検査がありますか?

伊丹病院が主に行っている検査として
骨シンチ・・・癌の骨転移の確認や骨の炎症やその他骨の病気の診断。
ガリウムシンチ・・・悪性腫瘍や炎症部位の特定等。
脳血流シンチ・・・脳内の血流状態の診断。
甲状腺シンチ・・・甲状腺の機能を診断。
心筋シンチ・・・血液の足りない心筋部位の特定やその心筋が治療で治る見込みがあるかの診断。
その他、色々な検査を行っています。

色々な検査

(看護スタッフのための核医学検査Q&Aより引用)

RI検査を受けるにあたって注意することは?

検査に使う薬は有効期限が短く時間が経過すると無効になりますので、予約日時には必ず来院してください。

下記に当てはまる方は検査が出来ない場合があります。あらかじめ担当者にお申し出ください。

  • 妊娠中、または妊娠している可能性のある女性。
  • 授乳中の女性。
  • 乳幼児がいる方。