循環器内科

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主なスタッフ
医師名 役職 学会専門医・認定医
下山 寿 科主任部長 日本内科学会【指導医】【総合内科専門医】
日本循環器学会【専門医】
日本心血管インターベンション治療学会【専門医】
大阪医科大学 臨床教育准教授
日本超音波医学会【専門医】
山本 聖 科部長 日本内科学会【総合内科専門医】
日本循環器学会【専門医】
日本不整脈心電学会【専門医】
二井 理恵 医長 日本内科学会 【総合内科専門医】
日本循環器学会【専門医】
日本超音波医学会【専門医】
嶋本 新作 医長 日本内科学会 【総合内科専門医】
日本循環器学会【専門医】
日本心血管インターベンション治療学会【認定医】
小竹 悠理香 医員 日本内科学会【認定医】
日本循環器学会会員
中山 小百合 専攻医 日本内科学会会員
日本循環器学会会員

平成29年6月よりカテーテルアブレーション治療を開始しました。

不整脈には脈が速くなる頻脈性不整脈と遅くなる徐脈性不整脈があります。

徐脈性不整脈は1)脈が突然遅くなることで脳に血流が流れなくなり、意識が遠のいたり、失神したりする場合、2)常に脈が遅くなって、体を動かすと息が切れてしまい、動けなくなってしまった場合はペースメーカーを植え込む手術が必要になります。ペースメーカー植え込み術の術時間は2-3時間で入院期間は1週間程度です。

頻脈性不整脈は薬物治療と電気的治療、カテーテルによる治療(カテーテルアブレーション)があります。まず、頻脈性不整脈の種類としては1)発作性上室性頻拍、2)心房粗動、3)心室性期外収縮や心室頻拍、4)心房細動(発作性、持続性)などがあります。

カテーテルアブレーションは、頻脈性不整脈に対して、心臓の内部にカテーテルを挿入し、生まれつき、または、老化や疾患により出来た、頻拍の原因となる異常な興奮や心臓内を旋回する回路を高周波通電により焼灼し、頻拍を根治する治療法です。当院では受けていただく患者さんの負担をなるべく軽減するために原則として短時間に安全な治療を行う事を重要視しています。

1) 発作性上室性頻拍
発作性上室性頻拍は生まれながら心房と心室の間に余分な伝導路(WPW症候群など)が存在し、正常の伝導路との間で回路を形成する房室回帰性頻拍と正常の伝導路が二重になっており、この間で回路を形成する房室結節回帰性頻拍の2種類が主なメカニズムとなります。第一選択の治療はカテーテルアブレーションでともに90%以上の根治率が報告されています。術時間は1-2時間で、入院期間は4日間ほどです。

2) 心房粗動
右心房内の三尖弁(右心房と右心室の間にある弁)の周りを回路として旋回する不整脈です。この不整脈も旋回する回路が安定しており、薬物治療で停止する確率は50%しかなく、一度、心房粗動が起こると1週間以上持続することが多く、場合によっては心不全を合併します。そのため、カテーテルアブレーションが有効であり、90%以上の根治率が報告されています。術時間は1-2時間で、入院期間は4日間ほどです。

3) 心室性期外収縮や心室頻拍
心室性期外収縮や心室頻拍は器質的心疾患の有無により治療方針が変わります。器質的心疾患が有る場合は薬物治療を行い、それでも頻拍が生じ、血圧低下、心不全の増悪などを起こす場合は植え込み型除細動器、心臓再同期療法などが適応となります。器質的心疾患を認めない場合、1)肺動脈弁(右心室から肺動脈の間にある弁)周辺に異常興奮を起こす場合(右室流出路起源)と2)ベラパミルという薬剤が著効し、左心室中隔で旋回する場合(ベラパミル感受性心室頻拍)の2種類が主なメカニズムとなり、どちらも異常興奮の局所起源、または旋回路に対して通電することでカテーテルアブレーションによる治療が可能です。術時間は1-2時間で、入院期間は4日間ほどです。

4) 心房細動
心房細動は7日以内に自然に停止する発作性と7日以上持続する持続性心房細動があります。発作性では発作が頻回で日常生活に支障を来す場合(夜眠れない、仕事ができないなど)、持続性では明らかな動悸の症状はなくても、心機能に支障を来し、動いたときに息切れや呼吸困難を感じる場合は治療の適応となります。心房細動の発生には、引き金となる期外収縮という不整脈が重要な役割を果たしており、その大半は肺静脈から起こる事が分かっています。心房細動に対するカテーテルアブレーションは左心房で通電を行い、左心房と肺静脈の電気的な伝導をブロックする肺静脈隔離術を行います。発作性では数種類以上の薬物に抵抗性の場合はカテーテルアブレーションを行い、85-90%が報告されています。持続性は薬物併用下で80%の正常脈の維持が可能であり、症状の改善や脳梗塞の予防など、有効性が報告されています。当院は持続性では心房細動により生活で支障を来している患者さん、症状はないものの脳梗塞の予防など正常の脈維持を希望される患者さんなど、十分に相談を行った上で適応を考えています。術時間は3-5時間で、入院期間は5、6日程度です。

特色

高血圧症、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈、心臓弁膜症、心筋症などの循環器疾患の診療を行っていきます。心臓超音波検査、心臓カテーテル検査、血管内超音波検査、心臓電気生理学的検査、核医学検査、心蔵CT、心臓MR等、各種検査を駆使し、患者さんの利益と長期予後という点を十分に考慮して最善の治療方針を決定していきたいと考えています。

心臓カテーテル治療に於いては3S:Simple(込み入ったことは避け), Speedy(手際よく), Safety(安全)に行うように心がけていきます。

治療実績

当院では、外来で行うことができる、心臓超音波検査、運動負荷心電図検査、心臓CT、核医学検査、心臓MRIなどを積極的に行っております。

心臓カテーテル検査は、虚血性心疾患をはじめとした多くの心臓病に有用な検査であります。可能な限り橈骨動脈(手首の動脈)からのカテーテル挿入を第一選択としています。術後歩行も可能なほど低侵襲です。急性心筋梗塞症例などで緊急カテーテル検査を行う場合でも、可能な限り橈骨動脈アプローチで行っています。
また、下肢動脈狭窄(閉塞性動脈硬化症)に対してもカテーテル治療を積極的に行っています。

恒久的ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術(電池交換を含む)にも対応しています。
ペースメーカー手術にあたり、リード損傷や気胸などの合併症を生じる可能性が極めて低い「橈側皮静脈直接穿刺法」を第一選択として施術しています。また、従来のリード留置法である右室心尖部ページングは心機能に悪影響を及ぼす事が明らかになってきていることからより自然に近い「右室中隔ページング」を原則として全例に実施しています。

狭心症や心筋梗塞などの心臓病は、年々増加傾向にあり、我が国の死亡原因では、がんについで第二位となっています。また、いわゆる突然死といわれているもののなかには、心筋梗塞によるものがかなり多いと考えられています。狭心症や心筋梗塞の原因となる冠動脈のつまり、などを発見するために、心臓カテーテル検査が中心に行われてきました。心臓64列マルチスライスCT検査は、 低侵襲的に冠動脈を直接描出する画期的で最新の検査法です。入院せずに検査が出来、時間も短く痛みも伴いません。本検査により、心臓カテーテル検査をせずに冠動脈の狭窄(狭いところ)を見つけることが出来るようになりました。検査時間は、検査台への上り降りを含めて10分程度です。心臓の症状で、不安をお持ちの方は、スクリーニングとして64列マルチスライスCTによる心臓冠動脈CTを受けられることをお勧めします。また、不整脈に関してもお困りの患者さんがおられましたらご気軽にご相談下さい。