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ごあいさつ

病院事業管理者 中田 精三

病院事業管理者 中田 精三

 医療関係者の皆様には、いつもお世話になり、ありがとうございます。
2007年12月に総務省から、「公立病院改革ガイドライン(旧ガイドライン)」がだされ、「経営の効率化」、「再編・ネットワーク化」、「経営形態の見直し」の3つの視点からの改革策定を求められました。また、2015年3月には「新公立病院改革ガイドライン」として、旧ガイドラインの視点に加えて、「都道府県による地域医療構想を踏まえた各病院の役割の明確化」の視点を追加した改革の策定が求められました。更に、厚生労働省は昨年、急性期病床が思うように減少しない事から、「再編統合について特に議論が必要」として、424病院を公表しました。異論は出ていますが、各都道府県にはこれを基に、ベッド数や診療機能の縮小なども含む再編を、地域で検討するよう求めています。

 このような、医療における厳しい状況が続いておりますことから、当院では、公立学校共済組合近畿中央病院との統合等を含め、「市立伊丹病院あり方検討委員会」を立ち上げ、2019年2月には藤原保幸市長に「検討報告書」が手交されました。その後には、「市立伊丹病院と公立学校共済組合近畿中央病院の統合検討会議」が開催され、この内容については市民向けシンポジウムや説明会、小学校区単位で説明会などを開き、市民の皆様からも意見をいただきました。それらを基にして市議会でも議論が開始され、今回の市議会では、新病院建設に対して賛成を得ました。更に、阪神北圏域地域医療構想調整会議でも、本統合についての圏域としての了承も得ました。また、本年4月には「市立伊丹病院と公立学校共済組合近畿中央病院の統合に関する基本協定書」も締結しております。そのため、この5月からは新しく会議を立ち上げて、具体的な新病院構想を作成していく予定です。

 新型コロナウイルス感染(COVID-19)が、パンデミックとなっています。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、未知なところがあるため、日本を含め、世界中が大変な状態となっています。日本でも、4月7日には緊急事態宣言が発令されて、対象地域に当院のある兵庫県が含まれ、井戸知事には、住民に外出の自粛を要請したり、事業者に施設の利用制限を求めたりする法的根拠が生まれています。当院では、可能な限り社会的距離(Social distancing)を保って、患者の診察時や、職員がお互い言葉を発する場合には、必ずマスクを着用するよう遵守しています。全国民が、これを守ることによってのみ、COVID-19を克服できるのだと感じています。もちろん、実際はどのようになるのか不安ですが、これが今の最善な方法と考えています。

 臨床では、これからも「安全で、質の高い医療を、効率よく」を基に、職員全員でCOVID-19に立ち向かい、そして新病院建設にも携わりながら、可能な限り高度急性期の診療に向かって、病院運営を進めていきます。引き続き市立伊丹病院への支援をお願いしますと共に、両病院の統合・再編に対し、関係者の皆様のご理解と、ご協力を宜しくお願い申し上げます。

(令和2(2020)年4月)

 

病院長 筒井 秀作

病院長 筒井 秀作

病院長 筒井 秀作

 市民の皆様、令和3年4月から病院長に就任しました筒井秀作です。
 私は、平成23年7月に市立伊丹病院へ副院長として赴任し、消化器内科の診療や内視鏡センター長・臨床研修センター長などの職務に約10年間携わってきました。
 
 新しい年度を迎えましたので、当院の体制、活動状況、今後の取り組みを、皆様にお知らせいたします。
 
 昨年度は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより世界中が甚大な影響を受ける中、市立伊丹病院もCOVID-19への対応に翻弄されつづけました。
 当院では、感染対策チームが中心となり、全職員が一丸となってCOVID-19の対応にあたりました。第1波の非常事態宣言下では、個人防護服の入手が困難になるなど、未知のウイルスへの恐怖が蔓延する中、市民の皆様からは青のエールなどで多大なご支援をいただいたこと感謝いたします。当院では、COVID-19への診療経験を積み重ねるとともに、緊急入院の患者様に対する院内PCRの体制強化を行うなどの対策により、より安全なCOVID-19診療体制が構築されつつある事をご報告いたします。
 
 当院は、COVID-19の影響を受けながらも、令和2年10月1日に認知症疾患医療センター(地域型)の指定を県知事から受けました。認知症疾患医療センターは、地域の保険医療・介護機関などと連携を図り、認知症疾患に関する鑑別診断と周辺症状と身体合併症などに対する初期対応を実施するセンターです。当院では、老年内科を中心とする他職種協働の認知症ケアチームがせん妄や周辺症状に対応しており、市民の皆様、かかりつけ医などの医療機関、介護福祉施設、地域包括支援センター、行政機関などと連携を深めてまいります。
 
 本年度は手術支援ロボット(ダヴィンチ)の導入を予定しています。手術支援ロボットは低侵襲でより複雑な手術を支援することが可能で、執刀医が遠隔操作で手術を行ないます。泌尿器科・消化器外科・産婦人科領域の21の術式が保険適応となっており、より安全で質の高い医療を提供していく予定です。
 
 4月には医科10名、歯科1名の臨床研修医を迎えました。大阪大学医学部附属病院とのたすき掛け研修は本年度も継続し、2名の臨床研修医を受けいれました。専門研修では、内科と整形外科が基幹施設となっています。更に2つの診療科が基幹施設の申請を行い、来年度から専攻医を受け入れる予定です。充実した研修を行い、優秀な医師を育てるためには、皆様のご協力が不可欠ですので、今後ともご協力をお願い申し上げます。
 
 本年度も当院では、COVID-19の感染動向を見据えながら適切な対処を行い、市立伊丹病院と公立学校共済組合近畿中央病院の統合に向けさらなる診療機能の強化を図り、「私たちは、安全で、安心な、信頼される医療を提供します」という理念を実践するために尽力してまいりますので、市民の皆様のご支援をお願い申し上げます。

(令和3(2021)年4月)