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ごあいさつ

病院事業管理者 中田 精三

病院事業管理者 中田 精三

 市立伊丹病院は、医師会・歯科医師会の先生方と共同して、治療に対してチーム医療を行い、「安全で、質の高い医療を、効率よく」を基に病院運営を続けてきました。また、医師会の先生方には特に医療連携としてこれまで大変お世話になり感謝しております。

 病院経営では未だ厳しいところがありますが、消化器内視鏡を長らく専門に行ってこられた飯石浩康先生が大阪府立成人病センターから新病院長として就任され、整形外科の中井 毅先生が副院長に成りましたことから、より良い診療に向かって常にチーム医療を心懸けながら前進したいと考えております。

 市立伊丹病院は1983(昭和58)年5月9日に現在の住所に新病院として開院しましたが、既に34年が過ぎております。現在は阪神北二次医療圏での患者を中心に急性期医療を提供しております。しかし、市立伊丹病院の今後の方向性については「地域医療構想調整会議」での決定事項に影響を受けることになり、高度急性期をどうするかを含め医師会の先生方を始め兵庫県や各市の医療行政や関連大学からもご意見をいただき、「経営形態の見直し」についての検討をお願いする必要が生じてくるかもしれません。また、病院の建て替えの話が出てくるかもしれません。しかし、それまでは阪神北二次医療圏での中核病院として地域の患者に医療を持続的に提供できるように努めて参ります。

 今年4月には医師数は132名となっており、2009(平成21)年からは呼吸器外科、老年内科、アレルギー疾患リウマチ科、形成外科、病理診断科、内視鏡センター、人工関節センター、糖尿病センター、乳腺外科、放射線診断科、放射線治療科を段階的に新設してきました。看護師もこれまでで最も多い323名になっており、昨年度からは病床も402床まで稼動させることができるようになっています。

 昨年度から整形外科は日勤帯での入院の必要な外傷患者に対しては、手術対応が可能な限り救急として受け入れるようにしています。今年度からは循環器の患者につきましても、平日の午後8時30分までは循環器科医師が緊急用の携帯電話を持って、かかりつけ医の先生から直接連絡をして頂くように致しました。
 初期臨床研修医は1年度6人でしたが、教育環境としては整ってきていることから、関係機関に対して研修医の増加をお願いし、昨年度は7名に、本年度からは10名に増加していただき研修を開始しております。

 本年6月からは新しい循環器の専門医が来られてカテーテルアブレーション治療も開始できる予定で、心房細動等の不整脈にて困っておられる適応患者に対して治療を開始します。

 放射線治療専門医が1名増加したことに伴い、強度変調放射線治療(IMRT)症例の増加を図ります。準備が整い次第、脳腫瘍に対する定位放射線治療も開始いたします。また、3テスラMRI画像診断装置も購入し、乳ガン、脳神経疾患、整形外科等の診断精度を向上させます。

 アレルギー疾患や呼吸器の患者に対して集学的な治療を行うことができるように5西病棟をセンター化し、呼吸器内科、呼吸器外科、アレルギー疾患リウマチ科の患者を集めて呼吸器アレルギー診療センターとしてチーム医療を強化します。また、ICU医師の24時間配置体制も開始しています。

 このように急性期病院としての機能を充実させてきましたが、今後は国や兵庫県の方針に従った急性期病院としての機能を充実させる必要があり、地域医療支援病院や兵庫県指定がん診療連携拠点病院として一人でも多くの患者を助けて行きたいと考えております。

今後とも、継続したご支援をよろしくお願い申し上げます。

病院長 飯石 浩康

病院長 飯石 浩康

病院長 飯石 浩康

  こんにちは。病院長の飯石浩康(いいしひろやす)です。

 当院の理念は、「私たちは、安全で、安心な、信頼される医療を提供します」です。職員一同がその理念に従って日々努力を重ねています。今年度は病院機能評価を受審する予定です。それをよい契機としてさらに院内の体制や運営を改善しているところですのでそれをご紹介いたします。

 私は長らく医療安全の仕事に携わってきました。その経験をもとに院内の医療安全に対する意識改革に取り組んでいます。院内には以前からヒヤリ・ハット(インシデント)やアクシデントを報告するインシデントレポートシステム(かくぞうくん)がありましたが、報告の大部分は看護師からのもので医師からの報告は全体の2~3%程度に過ぎませんでした。これでは医療安全に関する情報、とくに治療に関連した情報を病院全体として共有することはできません。みなさまもよくご存じだと思いますが、群馬大学での医療事故では、腹腔鏡手術後の死亡例が異常に高頻度であったにも拘わらず大学病院の幹部が全く知らなかったということが大きな問題として取り上げられました。情報を共有できなければ対策の立てようがありません。その後大学病院を中心とする特定機能病院では、死亡症例を病院管理者に迅速に報告する制度や高難度新規医療技術を導入する際のプロセスなどを通じて病院管理者のガバナンスの強化が進められてきました。この流れは特定機能病院に限らず一般の病院にも今後求められていくはずです。当院では診療の経過で患者さんに不具合が生じたあるいは生じかけた時には積極的にインシデントレポートを提出し、なにが起こったのか、なぜ起こったのか、同じことを起こさないためにはどうしたらよいのかということを検討し、情報を職員全体で共有することを目指します。それが大きな医療事故を起こさないために重要なことです。職員、とくに医師の医療安全に関する意識を高めることによって「安全で、安心な、信頼される」高品質の医療を市民のみなさまに提供できると考えています。

 当院は「地域医療支援病院」に指定されています。地域の医療機関、とくに「かかりつけ医」の先生たちと連携して、患者さんの当院への紹介と治療後の「かかりつけ医」への逆紹介、CTやMRなどの医療機器の共同利用、救急患者さんの受け入れに力を入れています。地域包括ケアが推進されていますが、今後益々「連携」が重要になり地域で医療を完結することが求められています。その中で当院は、地域の中核病院としての役割を果たしていくための新しい事業として今年6月に循環器内科に新しい医師を迎え不整脈外来を開設しました。さらに7月からは不整脈、とくに心房細動に対するアブレーション治療を開始しました。これまでは残念ながらほかの医療機関に治療をお願いせざるを得ない状況でしたが、今後は当院で治療を完結できますのでご安心ください。

 当院は「臨床研修病院」にも指定されています。今年から臨床研修医の枠が7名から10名に増員されました。臨床研修医の定員割れの医療機関もある中、当院はお蔭さまで応募者が多く10名全員を確保することができました。当院は医学部生に人気があり毎年多くの病院見学者が訪れてくれます。医学部生に人気があるのは研修内容、とくに指導医が親身に指導してくれるからですが、それは患者さんへの親身な診療にも繋がっていると思います。若い医師の教育は非常に重要です。その一端を担う当院の臨床研修にみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

 市民のみなさまから信頼される質の高い急性期医療及び先進的な医療を提供する基幹病院を目指して、今後も職員一丸となって努力いたしますので、ご支援、ご協力のほどをお願い申し上げます。