泌尿器科

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主なスタッフ
医師名 役職 学会専門医・認定医
岩田 裕之 科主任部長
兼人工透析室部長
日本泌尿器科学会【指導医】【専門医】
日本透析医学会【指導医】【専門医】
日本泌尿器内視鏡学会【泌尿器腹腔鏡技術認定医】
大阪市立大学医学部非常勤講師
仁田 有次郎 科部長 日本泌尿器科学会【指導医】【専門医】
日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会【泌尿器ロボット支援手術プロクター
(手術指導医)】
日本透析医学会【専門医】
日本泌尿器内視鏡学会【泌尿器腹腔鏡技術認定医】
日本内視鏡外科学会【技術認定医(泌尿器腹腔鏡)】
日本がん治療認定医機構【がん治療認定医】
日本ミニマム創泌尿器内視鏡外科学会【腹腔鏡下小切開手術
施設基準医】
井口 圭子 医長
石崎 功汰 医員 日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会【泌尿器ロボット支援手術Certificate】
小杉 悠貴 専攻医

泌尿器科スタッフ

特色

 現在当院泌尿器科は常勤医師4名で診療を行っています。うち3名は泌尿器腹腔鏡技術認定医であり、腎、前立腺、膀胱の腹腔鏡手術に対応しております。また日本ミニマム創泌尿器内視鏡外科学会より腹腔鏡下小切開手術施設認定を受け、各種の手術で小切開手術も施行しています。また当科は一般泌尿器科領域に加え腎不全に対し血液透析治療、さらに敗血症に対するエンドトキシン吸着療法、潰瘍性大腸炎に対して顆粒球吸着療法などの特殊な血液浄化治療も行っています。

診療内容

悪性疾患

 < 腎がん>
 大部分の症例が腹腔鏡下による手術で治療を行い、現在開腹手術はほとんど行なっていません。現在は可能な限り腹腔鏡下腎部分切除を行い、腎機能の温存に努めるとともに、さらなる低侵襲治療を目指しています。
 < 腎盂、尿管がん>
 全症例で腹腔鏡下での手術を施行しています。腎盂、尿管がんは膀胱も一部切除を行う必要があり、以前は下腹部に切開を加えた術式でしたが、症例によっては膀胱部分切除まですべて腹腔鏡下で行う術式を行っています。
 < 膀胱がん>
 筋層浸潤のない、いわゆる表在性の膀胱がんに対しては経尿道的に切除を行い、病理結果によっては術後膀胱内にBCG などの注入療法を行いできるだけ膀胱温存に努めています。しかしながら筋層浸潤があり膀胱温存できない腫瘍に対しては膀胱全摘術を行います。最近は殆どの症例で膀胱全摘除術も腹腔鏡手術で対応しております。尿路変向に関しては皮膚瘻、回腸導管、新膀胱造設の方法の中から患者様に最適と思われる方法を選択します。
 < 前立腺がん>
 PSA 高値である場合1 泊2日で前立腺生検を施行しています。がんが見つかれば腹腔鏡下前立腺全摘除術による手術を行っていますが、前立腺がんの治療は多岐にわたっており、ほかに放射線、ホルモン治療などあり、患者様の年齢、ADL、希望などに応じてこれらの中から治療方法を選択していきます。
良性疾患
 < 尿路結石>
 尿路結石に対してはESWL(体外衝撃波結石破砕術)、TUL(経尿道的尿管結石破砕術)を行っています。特にTUL に関しては軟性尿管鏡、レーザー使用が可能な当科では積極的に腎、尿管結石に対して行い良好な成績を上げています。
 < 前立腺肥大>
 排尿困難、頻尿は前立腺肥大症の代表的な症状です。これに対し薬物治療を行いますが、抵抗性症例に対してはPVP(前立腺肥大症レーザー治療)を行い排尿障害の改善を行っています。手術困難な症例にはステント留置も行っています。

前立腺肥大症レーザー治療(PVP)


 

 2021年7月、前立腺肥大症に対する最新のレーザー治療機器(GreenLight XPS)を導入しました。
 PVP手術は、内視鏡を用いてグリーンライトレーザーと呼ばれる高出力レーザーを照射し、尿道を圧迫している前立腺の肥大部分を蒸散させることで尿路の閉塞を取り除く手術です。

 PVP手術のメリット
 従来の手術では困難であった抗凝固薬を服用中の方にも手術が行える。
 術後の痛みが少ない。
 術後の男性機能への影響もほとんどない。
 短期間の入院で治療が可能。